「観測史上最高」や「想定外」という言葉が当たり前になった異常気象の頻発が、気候変動による影響だと認識されるようになり、それを国連がほぼ断定するまでに至ったことは状況の深刻さをより示すこととなりました。
また、海洋汚染であるマイクロプラスチック問題も世界レベルの問題となるなど、子供たちの未来に影響するこれらの環境問題はなくなっていません。
そこへ追い打ちをかけたのが、新型コロナウイルス感染症です。
この感染症拡大の影響で社会が混乱する中、環境対策に重点を置き持続可能な社会の再構築を目指すコロナ禍からの復興、いわゆる「グリーンリカバリー」など新しい社会の在り方についての議論が行われつつあります。
様々な環境問題の解決には長い時間が必要です。
大人から子供の世代へとバトンタッチしながら、人類の英知の結晶として、自然と共生した人間社会を実現しなければなりません。
コロナ禍にある今、少し立ち止まって、環境問題とその対策がまだまだ未熟な状況であることを再認識し、明るい未来を子供たちの世代に伝えるために、「おもしろ環境まつり2020」を開催しようと構想しました。
今回の「まつり」は感染リスクを考慮し、昨年までのように大きな会場で一堂に
会したイベントではありません。
その代わり、楽しみながら環境を学び、考えることができる、Webサイトを開設し、その中でインターネット「生」放送や同時参加型体験学習チャンネルなどを公開します。
さらに、和歌山県内の様々な環境団体や市民の活動、最新の環境に関連する情報を紹介する資料を一挙に公開し、Webサイトそのものが長期間の「まつり」になるようにと考えています。
Webサイトは2021年の春まで公開予定で、和歌山県内はもちろん、県外へのアピールも狙います。
バーチャル会場となるWebサイトは5つのテーマで構成されます。「気候変動防止と防災(災害強じん性の向上)」、「エネルギー」、「食と水」、「廃棄物ゼロを目指した3R社会」、「生き物と仲良く暮らしていけるようにするための生物多様性保全」の5つです。
これまでの環境保全活動の多くは「我慢」と「お金のかかる技術」が中心でしたが、「面白さ」や「楽しさ」、「工夫」を通じて環境保全の必要性に気付き、未来の環境技術開発や施策への意欲を刺激したいという思いを込めています。
押しつけではなく子供たちが自発的に「環境保全は当たり前」と思える未来を実現するため、共に楽しみながら環境保全への理解を深められるコンテンツの提供を目指します。また、子供たちが地元和歌山で暮らし続けたいと思える和歌山の魅力を紹介することも意識します。
企業や行政だけでなく市民の草の根の活動が集い、和歌山で始まっている環境保全活動の実態を子供たちに知ってもらい、心に残してもらえるように趣向を凝らします。
是非とも、この趣旨に御賛同いただき、後援、寄附、出展(Web)、PR、そして 運営スタッフとしての参加など皆様方の御協力をお願いする次第です。
開催要項は こちら